岸田文雄首相は26日、東京都内で開かれた北朝鮮による日本人拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会に出席し、金正恩労働党総書記との会談実現に向けて「さまざまなルートを通じて(北朝鮮側に)さまざまな働きかけを絶えず行い続けている」と、強調した。「早期の会談実現へ向けて、働きかけを一層強めていく」とも述べ、日朝首脳会談の早期実現への意欲をあらためて口にした。
横田早紀江さんら拉致被害者の家族が出席する中、岸田首相は「2002年以来、ひとりの拉致被害者も帰国を実現していないことは、私にとっても痛恨の極み。極めて重く受け止めている」と述べ「ご家族はもちろん、国民の間に差し迫った思いが一層強まっている。すべての被害者の方が1日も早い帰国を実現すべく全力で果断に取り組んでいく」と述べた。
北朝鮮の21日の軍事偵察衛星打ち上げを「国民の安全にかかわる重大な問題で極めて遺憾。断じて容認するわけにはいかない」とした上で「他方、拉致問題の1日も早い解決が必要なことには変わりがない」と主張。「現在の状況が長引けば長引くほど、新しい関係を築こうとしてもその実現は困難なものになってしまいかねない。一瞬も無駄にせず、今こそ政治を大胆に変えていかないといけない」とした上で「我が国自身が主体的に動き、トップ同士の関係を構築することが極めて重要。日朝間の懸案を解決し、両者がともに新しい時代を切り開いていく観点から、私の決意について、あらゆる機会を逃さず、金正恩委員長に伝え続ける。首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルの協議を行っていきたいと申し上げている」とも述べた。

