医師で医療ジャーナリストの森田豊氏(60=大妻女子大特任教授)が8日、TBS系「ゴゴスマ」(月~金曜午後1時55分)にコメンテーターとして出演。元日に発生した能登半島地震で、自宅を離れて避難所での生活について注意点をまとめた。

6日、穴水町の避難所1カ所で新型コロナウイルスへの感染を3人確認。輪島市の避難所では発熱者が急増し、別室での患者の隔離対策がとられた。森田氏は「避難所では人の距離感が近いことと密閉された空間のため、避難生活が1週間となったが、感染症が増加しやすくなる」と話し「睡眠がとれていない。栄養もとれていない。運動不足にもなっているということで体が弱ってきている」と解説した。

避難所での過ごし方については「マスクの着用と手洗いの徹底。避難所の対角の窓を開けて換気を行う」との感染症対策を挙げて、さらに「密集した場所で寝る場合は背と背を向かい合って休むなどするといい」と話した。

避難所では室内とはいえ、板張りの床などでは直接寝転がると低体温症に陥りやすこともあるので「体温を奪われないように体をすぐに温めることが必要」と説明し「床に段ボールや毛布を敷く。衣服の中に新聞紙を入れる。高齢の方や女性は筋肉量が少ないから温かい飲み物を飲むことはいい」などと話した。