作家で日本保守党の代表を務める百田尚樹氏(67)が3日、新たなYouTubeを配信し、4月28日投開票の東京15区(江東区)衆議院議員補欠選挙に候補者を立てることを明言した。昨年9月にできた同党にとっては初の国政選挙になる可能性が高く、「誰かを立てます。初陣になります」と現在、複数の候補者と面談を進めていることも明かした。

東京15区は、江東区長選での買収容疑により逮捕・起訴された柿沢未途容疑者(自民党を離党)が1日に議員辞職した。百田氏は「われわれは議員の家業化をやめよう、世襲をやめようという旗印でやっている」と、並々ならぬ決意を示した。選挙準備のため、同党の江東区支部も立ち上げることも明かし、「私が(がんで)入院中、『う~ん』とうなっているときにすべて決まりました。代表がいなくても、子は育つ」とジョーク交じりに話した。

百田氏は2日、兵庫医大で2度目の腎臓がん手術に臨み、この日退院した。術式はインターベンショナルラジオロジー(IVR)という、ラジオ波を照射して腫瘍部を焼き切った。術後の体調も良好で「これで完治しました! 先生も『手術はうまいこといった』と言ってくれました」と笑顔のサムアップポーズで、がんとの闘いから「勝利宣言」を行った。