国民民主党の玉木雄一郎代表は25日、4月の衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)に擁立を発表していた東京15区の公認候補予定者で元フリーアナウンサー高橋茉莉氏(27)が、党側から立候補断念を迫られたとX(旧ツイッター)で表明したことについてコメントした。

「東京15区の我が党の公認候補予定者に関し、法令に抵触するおそれのある事実が明らかになりましたので、明日10:30から選対責任者が会見を開き説明します」と投稿。高橋氏が、党から立候補断念を迫られた理由として「理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」と主張したことについては「なお、国民民主党はラウンジ等に勤務していたことで出馬辞退を求めるようなことはありません。ご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありません」と、否定した。

高橋氏は、東京15区補選の国民の公認候補として、今月8日に出馬表明会見を開いたばかり。同11日の党大会でも、党員やサポーターにお披露目されていた。 高橋氏はこの日、Xに「国民民主党から、『立候補を断念しろ』と言われ、涙をのんで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」と投稿した(現在は当該投稿は削除)。これに玉木氏が、高橋氏の投稿をリポストする形で「国民民主党はラウンジ勤めのみを理由に立候補の断念を求めるようなことは決してありません」と反論するなど、SNS上での対立が続いていた。告示まで2カ月を切る中、4月に行われる衆院3補選のうち、東京15区に集中するとしていた国民内で突如表面化したトラブルに、波紋が広がっている。

同補選は、柿沢未途氏(自民党離党)の辞職に伴うもの。これまで日本維新の会が新人の金沢結衣氏(33)、共産党が新人の小堤東氏(34)の擁立をそれぞれ発表している。