藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が29日、将棋の第82期A級順位戦最終9回戦一斉対局(静岡市「浮月楼」)の大盤解説会に登場した。対局場とは別の静岡市内の解説会場で、午後3時から45分間の最初の出番に次いで、午後5時から再登板した。

今回は徳田拳士四段(26)とのダブル解説で、菅井竜也八段(31)対豊島将之九段(33)、斎藤慎太郎八段(30)対佐々木勇気八段(29)、渡辺明九段(39)対広瀬章人九段(37)、永瀬拓矢九段(31)対中村太地八段(35)、稲葉陽八段(35)対佐藤天彦九段(36)の順に解説した。

解説の持ち時間1時間のうち、5分を残して将棋の話題から脱線した。徳田から「以前、電話番号を教えてくださいと言ったのを覚えてます?」といきなり聞かれる。藤井は「そういう時代があったんですか」と返した。「後でかけてもいいですか」「電話番号が変わっているかも」と掛け合いがあった後、徳田が「プライドが邪魔して電話できなかった」と、正直に明かした。

その後には東海地方出身で藤井と小さい頃から親交のある宮嶋健太四段(24)や、同学年の伊藤匠七段(21)の話になった。

藤井は「昔からよく知っている。私の過去の黒歴史も知っている。言わないようにしてくれているのかなぁと思います。ほかの人にもそうしてもらえるとうれしいと思います」と、仲良し棋士の話もし始めた。

かつて藤井は仲間から「そうちゃん」と呼ばれていた。「5年ぐらい呼ばれていません」とも話し、解説会場に詰めかけたファンを笑わせていた。