神戸市立王子動物園(同市灘区)は1日、飼育していた国内最高齢の28歳の雌のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」が死んだと発表した。人間で言えば100歳近くに相当する年齢だった。
タンタンは、阪神淡路大震災の復興支援と繁殖を目的に00年に雄の「コウコウ(興興)」とともに来園。繁殖能力がなかったコウコウが中国に返還された後は、新たに来日した2代目コウコウと繁殖に取り組んだが、死産などで子を育てることはできなかった。
10年に2代目コウコウが死んだ後も園に残り、20年7月に中国に返還予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期に。心疾患も判明したことから、治療と輸送リスクを考慮して園での飼育を継続していた。
22年春からは体調を考慮し、一般公開も中止。昨秋以降は食欲や運動量が低下し、1日のほとんど、寝ているような状態が続いた。公式X(旧ツイッター)の「#きょうのタンタン」の投稿も止まっていた。
タンタンには熱心なファンが多かった。パンダ愛好家は、その魅力を「“神戸のお嬢さま”と言われるだけあって品があった。ほかのパンダに比べて短足なのもかわいかった」と話す。
コウコウとの間に生まれた赤ちゃんが死んだ後は「偽妊娠」になったり、にんじんや竹を赤ちゃんに見立てて抱きしめる「偽育児」という行動も見せ、愛好家の心も打った。
タンタンの死を受け、ネット上では「ありがとう」「がんばったね。どうか安らかに」と感謝の声が上がっている。

