9年ぶりの国賓待遇で米国を訪問している岸田文雄首相は10日(現地時間)、バイデン大統領との日米首脳会談を終えた後の両首脳による共同記者会見で、中国との関係に関する質問を受けた際、中国を「同盟国」と発言し、「あ、失礼」と言ってすぐに訂正に追われるひと幕があった。

会見は日本時間の11日未明にホワイトハウスの中庭で行われた。岸田首相は日米首脳会談で話し合われた内容について「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を断固として守り、一層、盤石にするために両国が取り組むことを確認した。中国をめぐる諸課題については、力や威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対することも含め、日米が引き続き緊密に連携していくことでも確認した」と説明。「同時に中国との対話は継続し、共通の課題では協力していくことの重要性も確認した会談だった」と振り返った。

岸田首相はその後、「引き続き同盟国たる中国と…」と口にして、すぐに気付いたのか「あ、失礼、同盟国たる米国」「失礼、同盟国である米国と」と2度言い直した。その上で「強固な信頼関係のもと、中国に対して大国としての責任を果たしていくよう、働きかけてまいります」と述べたが、訪米中のハードスケジュールでお疲れ?気味なのか、なんとも締まらないシーンとなった。