藤井聡太王将(竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖=22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する将棋の第74期王将戦7番勝負第4局が15、16の両日、大阪府高槻市「摂津峡花の里温泉 山水館」で行われる。シリーズ対戦成績は藤井の3勝0敗。藤井は4連覇と、谷川浩司17世名人(62)と並ぶ歴代5位のタイトル通算27期にあと1勝に迫っている。かど番の永瀬は王将初奪取に背水の陣だ。
両者は14日、大阪入り。対局会場での検分を行い、高槻市内のホテルでの前夜祭に出席した。
藤井の決意表明では“マイクトラブル”が発生。司会の女性から「まずは藤井王将、お願いします」と促され、マイクの前に立つと「みなさん、こんばんは、ALSOK杯第74期王将戦の…」と話し出したが、マイクが通じない状態。担当者があわてて、マイクに駆け寄り、調整した。
司会者が「大変、申し訳ありません。もう1度、最初からお願いしてよろしいですか」の声に会場はドッと沸き、藤井は笑顔を見せたが、とっさに取った行動があった。
藤井の前に来賓あいさつでも、マイクが通じないことがあり、マイクスタンドからマイクを取ると、声が通じた“前例”があった。
藤井は機転を利かし、マイクを取り、片手に持つと、司会者に目で確認。司会者から「持っていただいてもかまいません」のGOサインが出ると、再び、あいさつを始めた。
タイトル戦を高槻市で戦うのは3回目となる藤井は「昨年、高槻市には新たな関西将棋がオープンしたこともあり、これからますますなじみ深い場所になっていくのかなと思います」とはっきりとした口調で続けた。
新しくなった関西将棋会館での対局はないが「対局の中継を見ていると、食事のメニューも豊富で充実している。楽しみです」。約2分間のあいさつを“完走”した。

