開幕まで10日となった大阪・関西万博2025会場の中央に位置する8人のプロデューサーによる「シグネチャーパビリオン」の完成披露・合同内覧会が3日、大阪市・夢洲の万博会場で開催された。

8館は宮田裕章氏の「Better Co-Being」、石黒浩氏の「いのちの未来」、中島さち子氏の「いのちの遊び場」、落合陽一氏の「Null2」、福岡伸一氏の「いのち動的平衡館」、河森正治氏の「いのちめぐる冒険」、小山薫堂氏の「EARTH MART」、河瀬直美氏の「Dialogue Theater-いのちのあかし-」。万博のテーマ「命輝く未来社会のデザイン」に沿ったものとなっている。

「いのちを拡げる」をテーマにした阪大大学院基礎工学研究科教授の石黒氏の「いのちの未来」展では、マツコ・デラックスのアンドロイドの対話など、50年後の人間とアンドロイドとの姿や1000年後の未来の人間の姿を描く。

石黒氏は「万博の1番大事な意義は、みんなで責任を持って人間社会の未来を考えること」と主張。人類は50年前とは違う力を手にしており、「この万博で、1人ひとりが未来をどうしていきたいか、どんな人間の進化を遂げたいか、環境をつくっていかを具体的なイメージを持って次の50年に引き継ぐ。未来は責任を持って自分たちで作る。そのヒントがパビリオンに隠されているという思いで準備してきた」と語った。

一方、河瀬氏は「いのちをまもる」をテーマに「対話」を重視したパビリオンに挑んだ。構想について「命を脅かしているのは、1番怖いのは『人』。そして、私自身じゃないか。そう立ち返った時に、このシアターの構想が生まれた」と廃校を再活用した「対話シアター」を作りあげた。

来場者の中から選出された2人の対話を通じ、世界の至るところにある分断の解決を試みる「実験と希望」だといい、「答えはないですが、一筋の光のように考えていただきたい。願わくば、対話がその人や話者だけのものではなく、どこかに届くようなメッセージになればいい」と願いを込めていた。