小泉進次郎農相(44)は28日の衆院農林水産委員会で、れいわ新選組の八幡愛議員(37)と初の質疑に臨んだ。早口でさまざまなテーマに言及しながら質問した八幡氏に内容を聞き返そうとした過程で、ルール上、委員長から質疑を一時停止されるひと幕もあり、「八幡さん(との質疑は)、初体験なので」と笑いながらこぼす場面もみられた。
早口の“辛口追及”で知られ、進次郎氏が就任した5月21日には「次はヤバいのが来る」などと自身のX(旧ツイッター)につづっていた八幡氏だが、この日の質問では「コメの値段の高止まりで困っている消費者が(備蓄米を)安く買えるようになるということで、大臣の素早い行動力は評価いたします」と、進次郎氏が過去3回の一般競争入札から随意契約にかじを切った点を評価した。
一方で「できるんやったら、なぜすぐにやらなかったんだという問題(がある)」とも指摘。「江藤前大臣は、備蓄米は国有財産だから放出する場合は競争入札が大原則と発言された。そもそも会計法は原則は競争入札で、例外として随意契約が認められる。競争入札では本来の目的を果たせない場合、緊急性を要する場合ということで、これまで3回、備蓄米が放出されているが、私は緊急性はずっとあったと思う」とした上で「小泉大臣が、就任とほぼ同時に随意契約に方針転換できたのは、会計法を所管する財務省と何か『裏取引』があったのではないかと思ってしまいたくなるくらい、トントン拍子の印象。これは私の妄想だが、備蓄米を放出しまくって外国米入れましょうという流れがあったのかと勘ぐってしまう」と持論を展開。「なぜ、急に随意契約に切り替えることができたのか。私のイメージは、何事にも慎重な財務省さんを説得する裏技をお持ちなのか。その時、会議室では何が起きていたのか? ぜひ勉強させてください」と、独特の表現でただした。
進次郎氏は「すごく、私も聞きながら勉強になった、そういう見方があるんだなと」と応じ「事実は、しっかりと会計法の理解、そして今まで農水省が説明をしてきた理屈を突き合わせた中で、それでもなお今回、随意契約という手法を用いることができるかということを、農水省と財務省の間でコミュニケーションを交わした結果、最終的に農林水産省の責任と判断の中で、これはできるというところに行きつきました」と説明した。
しかしこの後、「この判断の前に、1問目のご質問は、何でしたっけ? すみません、(口調が)もう早かったので」と苦笑い。八幡氏が説明を始めると、御法川信英委員長が「ちょっと待って。ちょっと待って」と、2人の質疑をいったん制止。八幡氏が委員長の指名を受けていなかったためで、「大臣、1回席に下がってください」と促された進次郎氏は「ごめんなさい。1回座った方がいい」と言いながら席に戻り、「八幡さん、初体験なので」と、苦笑いで応じた。
委員長から「ゆっくりお願いします」と再度質問を促された八幡氏は「はい。ゆっくり。ごめんなさい。ちょっと、私のスピードに、置いてきぼりにしてしまって申し訳ないです」と述べ、進次郎氏が自席から質問の内容を直接問いかける場面もみられた。
八幡氏は「何か(財務省を)説得する裏技をお持ちなのかなと思って聞いたのですが、そんなことはなさそうですかね」と問いかけ、進次郎氏は「今の局面は、一定の政治判断をもってしてもスピードを重視すべきだという中で、随意契約の手法は今回、十分、説明しうるのではないかという思いは持っていた。大臣になった以上、大臣の責任をもってできることがあれば、私はあらゆる選択肢を活用するということは、説明責任も結果責任も伴いますが、私はそれこそ政治の役割だと思っています」と、訴えた。
八幡氏のこの日の質問時間は15分。早口で、途中で構成も変えながら質問したが、1分ほど時間が余ったと打ち明け「ちょっと今日はなかなかお互いスピードがかみ合わず、失礼をいたしました」と、進次郎氏に陳謝する場面もあった。

