元衆院議員で自民党幹事長などを務めた石原伸晃氏は15日夜、BS日テレ「深層NEWS」(月~金曜午後6時58分)に生出演。自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への立候補を地元支援者に伝えた小泉進次郎農相(44)の陣営が練っているとされる総裁選の「新戦略」に、注文をつけた。
進次郎氏は13日に地元の神奈川県横須賀市で支援者らと面会し、昨年に続き2度目となる総裁選への出馬の意向を表明した。会合は約1時間半、メディアには非公開で開かれた。番組ではその際、進次郎氏が出席者に「党内で議論が分かれているトピックについて、自分がどちらの立場かと言うことは言わない」という戦略を打ち明けたようだという内容を報じた。
石原氏とともに番組に出演した政治学者の中北浩爾・中大教授は「私も陣営の一部の方に聞くと、オーソドックスな立ち位置でやっていくとおっしゃっていた。自民党の中心的なところを取りに行くということ」と解説。「前回は、例えば憲法改正を言うが選択的夫婦別姓も言うし、解雇規制(見直し)も言うと、全体セットでバランスを取ろうとしたのかもしれませんが、今回はそれぞれ(訴える政策を)かなり自民党の中心軸のところに合わせていこうということだと思う」と述べ、自民党全体に支持を得られる政策内容を打ち出す可能性に触れた。
「議員票は、決選投票になった場合に重要になってくる。『小泉さんがいやだ』という形は、なかなか出にくい形でもっていこうとされていると思う」とも述べた。昨年の総裁選で進次郎氏が導入に意欲を示した選択的夫婦別姓などの政策は、党内で見解が分かれている。
これに対し、右松健太キャスターが「『党内で議論が分かれているトピックについて、自分がどちらの立場かと言わない』ということはある意味、永田町的な政治手法なのかもしれないが、結局、何が言いたいのか分からないという格好で印象を悪くしてしまうことにはならないでしょうか」と、石原氏に指摘。これに対し、石原氏は「ここね、もろ刃だと思う。両面あると思うんです」との認識を示した。
「彼の持ち味はズバッと切り込むところ。(父の小泉)純一郎先生も、ズバッと切り込んで『自民党をぶっ壊す』とおっしゃった。自民党の議員が自民党をぶっ壊すって、考えてみたらおかしいんですけど」と、小泉親子そろって発信力が持ち味であることに言及。その上で「あの(純一郎氏の)時は、『ワンフレーズポリティクス』と命名された。進次郎さんもそういうものを持っていますから、あまりも、だれに気を使い、かれに気を使い…。政策の優先順位の低いもので、保守層とリベラル層で意見が分かれるところに対して意見を言わないというのは分かりますけれど、やっぱり、ど真ん中(の政策)はね、やっぱり自分の言葉で語ってもらわないと、みんな、食い足りないんじゃないかなと思います」と指摘。主要政策に関しては、党内に立場の違いがある内容であっても、自身の立ち位置は示すべきと、注文を付けた。

