地域政党「都民ファーストの会」の顧問を務める作家の乙武洋匡氏(49)が24日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。貧困や孤食の子どもらに開放された施設「子ども食堂」をめぐる騒動について、持論を述べた。
子ども食堂をめぐっては、自民党総裁選(10月4日)に立候補した茂木敏充前幹事長が、視察の際、誕生日祝いのケーキを出されたことが報じられ、賛否が起きている。その流れで、国民民主党の玉木雄一郎代表が過去に子ども食堂でカレーライスを食べたことを報告した投稿も拡散。玉木氏はYouTubeチャンネルにアップした動画で「ご批判されてる方は、子ども食堂、行ったことない人なんじゃないですかね」と語ると、「今、もう子ども食堂は子どものための食堂にはなってなくて、むしろいろんな人が来られるように、あえて工夫して運営されてます。なぜかというと『スティグマ』って英語で言うんですけども、例えば『貧困のための子供のための食堂を開きました』って言うと、そこに行く子は恥ずかしくて行けないんですよ」などと、現状も紹介した。
乙武氏は玉木氏の切り抜き動画を引用してコメント。「玉木さんが言うように、子ども食堂をいつまでも『貧しい子どもたちのための場所』というイメージにしてしまっては、本来その場所を必要としている子どもたちが行きづらい場所になってしまう。だからこそ、大人たちも含めて多様な人々が集い、語らい合う場所にしていこうというのは大賛成」と理解を示した。
一方で「ただ、それを選挙が始まるタイミングでこれみよがしに訪れ、それをマスコミに報道させるという手法にはさすがに多くの方が嫌悪感を抱くのは当然だと思うし、何より日頃から地域のために汗をかき、子どもたちのために活動してくださっている関係者のみなさんに失礼でないかという感性は、政治に携わる方々には持ち合わせていてほしいなと思います」とも記載。今回の茂木氏の行動を示唆する形で持論を示した。
その後、当該ポストに多くのリアクションがあったことをあらためて報告。「後段の『選挙が始まるタイミングでこれみよがしに訪れ、それをマスコミに報道させるという手法にはさすがに多くの方が嫌悪感を抱くのは当然』という指摘には多くの方が賛同してくださいましたが、前段の「(子ども食堂を)大人たちも含めて多様な人々が集い、語らい合う場所にしていこう」という意見には賛否が分かれました」と報告した。
その上で「『子ども食堂とは、そもそも貧しい家庭で育つ子どもたちのための場所。政治はそうした場所をなくすための努力をしろ』といった声が、最も多く聞こえてきました。ただ、私はこれらの意見に対して少し異論があります」と指摘。「もう少し解像度を上げて言うなら、『政治の仕事は貧困をなくすこと』という意見には賛同します。けれども、『子ども食堂をなくすことを目指せ』という意見にはちょっと立ち止まって考えてみたいと思うのです。というのも、たしかに子ども食堂の当初の目的は、『経済的な理由で食事が十分に取れない子どもたちを支援する』というものでした。しかし、現在ではそれ以外の役割や使命も背負った場所となりつつあるのです」などと、私見を記した。

