小泉進次郎農相は10日の閣議後会見の際、敗北した4日の自民党総裁選の結果について、敗因としてさまざまな見方が浮上していることをめぐり「結果がすべてを物語っている」と述べた。その上で、高市早苗総裁に敗れる結果となったことに関し「(高市氏を上回るような)党員票をとれていればよかっただけだ」と、くやしさをにじませた。

進次郎氏は1回目の投票で議員票は80票と高市氏の64票を上回ったが、当初は堅調とみられた党員・党友票は84票と伸び悩み、119票を獲得した高市氏に大きな差をつけられた。決選投票での都道府県票も11票で、高市氏の36票に遠く及ばなかった。

進次郎氏は会見で、党員票について「昨年は3位ということで決勝(決選投票)に届かなかった。今回は、全国の仲間たちの働きかけも含めて支えていただいた結果、3分の1の党員票を獲得できるところまで私を押し上げていただいたことで、決勝の舞台に押し上げていただいた」と述べ、支援への謝意を示した。

「私としては、自分に足りなかったものをしっかり見つめなおし、支えてくれたすべてのみなさんに対する感謝を忘れず、次に向けて、これを糧に、ここから頑張っていきたい」と、次への意欲を語った。

一方、高市氏勝利の立役者となった麻生太郎副総裁が投開票直前、「党員票をいちばん多く獲得した候補」への決選投票での投票を指示したと伝えられるなど、票の動きをめぐっては、さまざまな動きがあったことが分かっている。そのことへの認識を問われた進次郎氏は「総裁選の間にどんなことがあったのかというのは、デマも真実も玉石混交の中で、情報戦や心理戦が行われる。ひとつひとつ論評すべきではない」と多くを語らなかった。

一方で、「戦った当事者の私からすれば、結論やさまざまな分析を見聞きするし、私も(分析を)しますが、(高市氏以上に)党員票をとれていればよかっただけ」と述べ、くやしさをにじませた。

「それ(党員票)を十分にとることができなかった。そのことに対し、しっかり自分が直視することが、いちばん前向きなひとつの総括ではないか」と語り、「この政治の世界は、『たられば』を語れば、きりがない。そういったことについて向き合いながら、総裁選の党員投票のルールの中で、(自身が)十分に積み上げることができず、高市さんの方がとったのは間違いありません。そういったところをしっかり直視すべきだろうと思っています」とも、口にした。