26年にわたった自民党との連立政権から離脱した公明党の斉藤鉄夫代表は5日の衆院本会議で、野党の立場となって初めての代表質問に臨んだ。

1999年から続いた自公連立政権からの離脱を自民党に突きつけた斉藤氏は、質問に先立ち、自民党への感謝の意を示した。「私たち公明党は、政治改革への揺るぎない決意のもと、原点に立ち返り、野党として新出発した」とした上で、「連立政権を担ってきた自由民主党のみなさまとは、ある時はともに野党として苦難を乗り越えてきた。考え方に違いはあっても政治の安定と国民のため、ひとつひとつの政策課題に責任を持って合意を見いだし、多くの政策実現を果たせた。あらためて、この間の自由民主党のみなさまのご協力に対し、感謝申し上げます」と呼びかけた。

議場では与党席からも大きな拍手が起きた。

斉藤氏はその上で、今後について「政策の実現には協力し、一方で懸念のある政策には我々の考え方を示し、建設的な議論をしてまいります」と述べつつ、「ただし、その協議への大前提は政治への信頼です」と、クギを刺した。

「国民の信頼なくして、いかなる政策の論議も効果はない。『信なくば立たず』で、どこかで行き詰まる。このことを先般の衆院選、参院選の与党への審判を通じ国民のみなさんに教えていただいた」と述べた上で、「2度と政治の停滞を招かないため、いつまでたっても終わらない政治とカネの問題に、一刻も早く決着をつけるべきです」と、高市早苗首相に迫った。

「新たに明らかになった事実もある。高市総理が先頭に立ち、問題の信頼回復をやっていただきたい。高市総理のお言葉をお借りするなら、とにかく実行です」とも訴え、「今こそ、四半世紀を超えて議論されてきた政治改革を、与野党を越えて断固、実現していこうではありませんか」と呼びかけた。「公明党はこれから、中道改革の軸として新たな1歩を踏み出します」とも主張した。

答弁に立った高市首相も冒頭で、26年にわたった自公連立政権に触れながら「自民党総裁として、感謝を申し上げます」と応じた。