立憲民主党の辻元清美参院議員(65)は5日の参院本会議で、衆参両院で25年在籍したことへの永年在職議員表彰を受け、謝意のあいさつを述べた。
薄い藤色の着物で演壇に立った辻元氏は、戦争の影響を受け苦労しながら働いて育ててもらった両親への感謝の思いを口にしながら「親子4人、6畳一間で暮らす厳しい時期もありました」と、幼少時の思い出を振り返った。「子供の頃から、戦争犠牲者の家族は生活苦や心の傷が癒えないと身をもって体験してきた。政治は戦争をさせないためにあり、みんなが食べていけるようにするという私の政治信条は、こんな自分の生い立ちから絞り出されたような気がします」とも訴えた。
当時、社民党党首だった土井たか子氏から誘いを受けて1996年10月の衆院選で初当選したことやこれまでの議員活動、また秘書給与問題で議員辞職に追い込まれたことを「大きな挫折」と振り返るなど、波瀾(はらん)万丈だった25年の政治家人生に言及した。
また、党派を超えて、自民党の重鎮議員から授けられた「金言」も紹介。「加藤紘一先生からは『考えの違う人の意見こそ丁寧に聴きなさい』、青木幹雄先生からは『国民のためには与野党の審議が大事』、宮沢喜一先生からは『外交は、3割は相手の顔を立て、のりしろをしっかり作りなさい』。そして、立憲民主党を立ち上げ、野党第1党では女性初の国対委員長として悪戦苦闘していた時、『女軍師になりなさい』とはっぱをかけてくださったのは、河野洋平先生と村山富市先生でした。党派を超えた先輩方から政治の極意や政権運営の厳しさを直接教えていただけたことが、今の私をつくっている」とも述べた。
本会議場の関係者席では、両親や親族が見守った。辻元氏はあいさつの最後に「今日は90歳の父と87歳の母が、本会議場に来てくれました。何があってもへこたれない庶民の底力を教えてくれた両親は、私の誇りです。ほんまにありがとう!」と、両親に向かって呼び掛けた。

