藤井聡太王将(竜王・名人・王位・棋聖・棋王=23)が永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける、将棋のALSOK杯第75期王将戦7番勝負第1局は12日、静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」で行われた。11日午前9時からの2日制で行われた対局は、角換わりから先手の永瀬が攻勢に出て、藤井を投了に追い込んだ。
王将初奪取を狙う永瀬が開幕白星発進した。振り駒で先手となり、戦型を角換わりに誘導し、先に仕掛けた。序盤でリードを広げたが、難解な終盤で相手の逆襲に遭い、一時は形勢を逆転された。持ち味である相手に有効な攻めがなくなるまで受け続ける「負けない将棋」で粘り、再逆転した。
藤井とのタイトル戦での激突は過去6度あるが、全敗。ただ、昨年の王位戦7番勝負では3連敗後に2勝を返した。藤井が2日制のタイトル戦で連敗したのは17度目の登場で初めてだった。リベンジを期した王将戦では挑戦者決定リーグを6戦全勝で制し、2期連続の挑戦権を獲得した。
「軍曹」の異名を持つ永瀬は10歳年下の藤井とは17年からVS(ブイエス=1対1の練習対局)を行う研究パートナー。お互いの手の内は知り尽くしている。永瀬が勢いに乗った。

