政治ジャーナリスト田崎史郎氏は17日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブルサタデー」(土曜午前11時30分)に出演。高市早苗首相が23日の通常国会招集日に冒頭解散することに伴う衆院選で、自民党の獲得議席予測を問われ「間違うかもわかりませんが」と断った上で、「自民党の単独過半数(233議席)は微妙だと思います」と、微妙な表現で答えた。

高市首相が今回の電撃奇襲解散に踏み切る決意を固めた背景には、直近の自民党の情勢調査で、単独過半数を大きく上回る「260議席」獲得の可能性が伝えられたことが一因だったといわれる。田﨑氏は「自民党の情勢調査は1月4日から7日にかけて行われ、自民党は(現有の196議席を大きく上回る)260議席を取りそうだと、8日夜か9日朝に官邸に伝えられ、10日朝の読売の朝刊で(解散検討が)報じられた」と経緯に触れながら、「ただ(260という数字には)1ポイントでも相手候補を上回っている人も全部入っている。本当は3ポイントは引き離していないといけないが、その(3ポイント以上離していた)数は、230だったということだった。それでも高市総理は、260議席取れそうだという判断だったんだと思う」と分析した。

田﨑氏は、「(自民党は)日本維新の会を足しても、(連立与党で)過半数にいくかが焦点」との見立ても示し、「『微妙』と申し上げるのは、自民党の人にとってプラス要素は高市人気だが、高市さんに人気があってもそれがどれだけ自分の票に上積みされるか分からない」と説明。さらに「マイナス要素は、公明党、創価学会の票が多くの議員にとってなくなり、相手の立民の候補者に乗っかる。もう1つは、参政党が候補者を擁立することで、参政党は2年前の総選挙ではそこまで存在感が大きくなかったが、(今回は)参政党にも票を奪われてしまう。公明、創価学会票が抜けて、参政党にはとられて、選挙区によっては2、3万票減ってしまうと言っている人もいる」と分析。「そういうさまざまな要素があって、さて、どれがいちばん強い要素として出てくるかが、まったく分からない」と述べ、「微妙」とする理由を口にした。

石破政権下で行われた昨年の参院選で躍進した参政党には、自民党支持層の票が流れたとの見方が強い。田﨑氏は、高市早苗首相になった後も「(自民党に)参政党(に流れた)票は、戻ってこないのではないですか」と指摘。「少しは戻ってくるかもしれないが、参政党自身が得票を増やしていく感じではないか」と語り、参政党の底堅さについても触れた。