衆院選(2月8日投開票)は27日に公示される。日刊スポーツでは、政治ジャーナリスト角谷浩一氏に公示前直前の情勢を取材。角谷氏は現状で、自民の単独過半数は厳しいが、維新との与党で過半数と首相が示した勝敗ラインはクリアするとみる。一方「中道改革連合」にとって、自民から離れた公明票の効果は「極めて不安定」と指摘した。「推し活選挙」の要素が強まりつつあることへの危機感も示した。情勢は今後、変わる可能性がある。有権者はどんな投票判断をするのだろうか。
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角谷氏は、自民は現在の196議席から議席を伸ばすと予測。「高市人気の効果だろうが、選挙中に経済状況の変化などの問題、幹部の失言が起きればどう作用するかだ」。昨年の参院選で躍進した参政党には、自民党支持層が流れたとみられるが、今回再び自民に移る可能性も指摘。国民民主も同様で「同じような思考なら自民党でいいのではという投票行動になる可能性もある」と述べた。
選挙区情勢では「中道は北海道や長野、新潟あたりは固く、神奈川も強い、一方、埼玉や東京は大激戦になるだろう」と分析する。注目すべきは、維新の本拠地・大阪での戦いという。前回衆院選は全19選挙区を独占したが「3議席くらい取りこぼす可能性もある」。その要因を「まずは大阪ダブル選の影響が出ているし、他党との対決でもだんだん厳しさが出てくる。今回は全勝の勢いは少し陰るのではないか。そうなると比例も少し厳しくなるだろう」と予測した。
◆角谷浩一(かくたに・こういち)1961年(昭36)4月3日、神奈川県生まれ。日大卒。テレビ朝日報道局などを経て現職。永田町、霞が関に幅広い人脈を持つ。中央政策研究所主任研究員。TBS系「ゴゴスマ」などでコメンテーターも務める。映画評論家の顔も持ち、年間300本鑑賞。

