長年、政界の取材を続ける政治ジャーナリスト後藤健次氏は27日、BS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)に出演。26日に行われた東京・日本記者クラブでの党首討論で、高市早苗首相(自民党総裁)が、選挙後の連立政権のあり方をめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表に「公開プロポーズ」を行ったことに、驚きを隠さなかった。

高市首相は、衆院選の勝敗ラインを「与党で過半数(233議席)」とした上で、「過半数より今より少しでも多く、議席をたまわりたい」と述べた。ただ、選挙後の政権の姿に不安があるのか、公示前日にもかかわらず、1つ隣の席の玉木氏に「選挙後も連立政権は続かないといけないし、自民党と維新はマスト。その上で、国民民主党には、玉木さんは固まっているかもしれないが(前から)プロポーズを送っている」と、以前から連立参加を打診していることを自ら明かし「その可能性はあくまでも追及していきたい」と、国民の連立参加に期待を示した。玉木氏は、解散で26年度予算案の年度内成立が困難となり「信頼関係は崩れているとは思わないが揺らいでいる」としながらも「選挙は選挙でしっかり戦い、有権者のために何がベストか考えて判断していきたい」と、ラブコールを断ることはしなかった。

後藤氏は、高市首相の思惑について「玉木さんというカード」という表現をしながら、「我々は連携するんだ、ということにしておかないと、本当に維新と自民で過半数を割った時に、高市さんは(退陣を)公言しているわけだから、『こういう合体もあるんですよ』ということを準備しておきたいという思いに駆られているのではないか」と指摘。「公開プロポーズ」は、選挙結果に対する高市首相の不安の表れではないかと分析した。

松原耕二キャスターに、高市首相の態度がかなり積極的だったと指摘されると、後藤氏は「私も、日本記者クラブでいろんな記者会見を見てきたが、ああいう公の場で、連立を呼びかけたという総理大臣は…」と驚きをもって語り、「本当に何か『プロポーズ大作戦』みたいな感じになっちゃって。これでいいのかなという感じもしますよね」と、困惑の表情をみせた。