将棋の第19回朝日杯本戦トーナメント準決勝、伊藤匠2冠(叡王・王座=23)対阿部健治郎七段(36)戦が11日午前10時10分から大阪府高槻市の「高槻城公園芸術文化劇場」で始まった。同所での開催は初めて。

先手後手を決める振り駒は、歩が3枚出て伊藤が先手、阿部が後手となった。伊藤の横歩取りに対し、阿部が角交換に出ると、持ち駒にした角を2筋に打ち込み、馬を作ってスタートした。

どちらもベスト4進出は初めて。タイトル保持者の伊藤は予選シードで、本戦初戦はタイトル獲得99期のレジェンド羽生善治九段、準々決勝で青嶋未来七段を下して勝ち上がった。

一方の阿部は1次予選からのスタート。門倉啓太六段、高橋佑二郎四段、小倉久史八段を倒して2次予選に進出。森内俊之九段、佐藤康光九段と名人獲得経験者を連続で倒して本戦入りすると、やはり名人獲得経験者の丸山忠久九段に1回戦は不戦勝、準々決勝で前回の朝日杯覇者である近藤誠也八段を撃破。大旋風を巻き起こしている。

朝日杯は全棋士参加で、1次予選からすべて一発勝負のトーナンメトで行われる。持ち時間各40分、これを使い切ると1手60秒未満での指し手が要求される。決着はお昼過ぎの見込み。勝者は、同じ時間に同所で始まった藤井聡太6冠対佐藤天彦九段の勝者と11日午後からの決勝戦に臨む。