8日投開票の埼玉県議補欠選挙(同県川口市、欠員2)で、初当選した無所属の西澤理氏(38)の議員辞職が承認されたことが10日、分かった。埼玉県議会が取材に明かした。

西澤氏は当選翌日の9日に辞職意向を表明し、辞職願を県議会に提出していた。県議会によると、10日午前の本会議で西澤氏の議員辞職が諮られ、議決されたと県議会が明かした。

西澤氏は当初、国民民主党の公認候補として出馬したが、公認判断に関わる特定の事実を申告していなかったとして、県連が7日に除籍処分と公認の取り消しを発表した。詳細な除籍理由は「個人のプライバシーに関わる」として明らかにしていない。

西澤氏は10日、自身のXを通じ「本日、埼玉県議会にて私の辞職願が承認されました。皆様の貴重な票を無駄にしてしまい大変申し訳なく思っております。皆様のご意見やご批判は真摯に受け止めます」とポスト。「一方で、悪意ある誹謗中傷や動画投稿等については、弁護士と相談のうえ必要に応じて対応を検討いたします。冷静かつ建設的なご議論をいただきたいと存じます」と注意喚起を行った。さらに「繰り返しになりますが、報道にあるような内容については事実と異なる部分が多分にあります。憶測を基に様々な言説をなさることは関係各位のプライバシー保護の観点から控えていただけますようお願い申しあげます」と補足した。

国民民主党の玉木雄一郎代表は10日の定例会見で、同件をめぐって、有権者に謝罪した。

「公認を受けるにあたり、重要な情報について申告開示していなかった信義則に反するということで一連の処分をした。ご本人も、国民民主党ということで票を入れてくれた方もいるということで、当選後にすみやかに議員辞職するということ」とした上で、「本人にとっても申し訳ないことをしたし、投票してくださった有権者の方に、ご迷惑をかけたことを心よりおわびを申し上げたい」と陳謝した。

判断に至った経緯について「難しい問題だ」と述べ、「刑法上、特に罰金などは5年たてば刑が消滅し、民間企業なら賞罰の所には罰は書かなくていいという運用に基本的にはなっているが、政治家という公職につくにあたり、民間と同じように書かなくていいのか。これについては信義則に反するということで、公認取り消しと除籍という処分とした」と述べた。

一方で、こうしたケースの場合に「政治の世界で、どういう再チャレンジの機会を与えるか、バランスのとれた議論が必要」と述べ、「今後、擁立の基準手続きを定めるにあたり一定のルールを定めたい」と語った。

同党では候補の公認を決めた後で問題が生じたケースが、これまでにも発生している。今回のケースについては「調べれば分かった可能性もあったのではないか」と記者に問われたが、玉木氏は「調べても分かりませんでした」と述べた。

「(ネットで)検索もしたが、なかなか引っかからなかった。どのようにそれをチェックするかも含め、よく検討したい」とした上で、「正直、100%防ぎきることは難しいが、公党の公認候補として擁立する以上、品質保証的な面もある。どのように担保していくのか、より精度を高める努力はしていきたい」との考えを示した。