23年に71歳で亡くなった音楽家の坂本龍一さんが、11年の東日本大震災で被災した東北の復興支援を目的に13年に立ち上げ、音楽監督を務めた「東北ユースオーケストラ」が26日、都内で演奏会を開いた。16年から昨年まで朗読で参加も、都合が付かず不参加となった吉永小百合(81)から指名を受けた、俳優でアーティストののん(32)が平和を願う朗読を行った。
のんは福島の詩人・和合亮一氏の「風に」をはじめ、吉永が選んだ3編の詩を朗読した。ヒロインを務めた13年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が、岩手県久慈市を中心にロケが行われ“第2の故郷”と語るほど東北への思いは深い。「坂本龍一さんも生前、おっしゃったように風化させないこと、これからもつないでいくこと、忘れないことが大事」と訴えた。
昨年の東京演奏会で、吉永がロシアの侵攻翌月の22年3月に坂本さんと楽曲「Piece for lllia」を共同制作したウクライナのバイオリニスト・イリア・ボンダレンコ(24)と共演した朗読が「すごく衝撃的」だったという。「すごく平和を大切にしていらっしゃる吉永さんの朗読が心に残っていて、あの時の感覚を大事にイメージしました」と明かした。【村上幸将】

