高市早苗首相は6日の参院予算委員会集中審議で、日本国旗を傷つける行為に罰則を設けるよう求められ「国会における議論をしっかり見守っていきたい」と述べるにとどめた。

参政党の梅村みずほ議員の質問に答えた。

参政党は2日、日本国旗を傷つける行為を「日本国国章損壊罪」として刑罰を科す刑法改正案を、参院に提出した。また自民党と日本維新の会は、昨年の連立合意で、「日本国国章損壊罪を制定し外国国章損壊罪のみ存在する矛盾を是正する」として、同罪の創設を目指している。

梅村氏は、衆院選の党首討論で高市首相が「国旗損壊罪」の創設に意欲を示したことに触れ、「参政党もまったく同じ思い」と指摘。各国の自国の国旗損壊への対応にも触れ「日本だけは、他国の国旗損壊への刑罰はありますが、自国の国旗は破られても汚されてもおとがめなし。日本の誇りである日の丸が、ないがしろにされていると感じている」とした上で、自民党内で始まった議論に言及。「報道では、自民党内に慎重論もあり、国旗損壊罪は罰則なしの理念法になるのではないか、という情報も一部で流れている。抑止力にならない理念法を内閣委員会でふわっと通すのではなく、総理も平成24年に法案提出されている刑法改正でなされるべき、と考えます」と述べた。「高市総理ならしっかりやってくださると信じている国民も、たくさんいる。罰則を設けるべきと、強いお考えを示してほしい」と求めた。

これに対し、高市首相は「国旗損壊罪につきましては、過去に私自身、刑法92条改正案を起草して自民党の党議決定も得て、関係議員のご協力で法案を提出したことがある」と振り返りながら、「現在、自民党と日本維新の会で連立政権合意書に向けて実現に向けて勢力的にご議論をいただいており、御党からも議員提出法案が提出されている状況にあると認識している」と、参政党の法案提出に触れた。その上で「内閣総理大臣としてはその内容について、見解を申し上げることは差し控えたいと思っております」と述べ、「議員立法ですので、国会における議論をしっかりと見守ってまいりたい」とだけ答えた。

梅村氏は、「内閣総理大臣としてしっかりと言葉にされることは難しかったかもしれませんが、しっかり罰則付きの法案が出た際には、私どももしっかりご協力申し上げたい」と、理解を示した。参政党が提出した法案は、高市首相が2012年に国会に提出した案とほぼ同じ内容となっている。