社民党は6日、国会内で会見し、任期満了に伴う党首選の結果、福島瑞穂党首(70)の続投が決まったことを発表した。福島氏は決選投票で、大椿裕子元参院議員(52)をわずか572票差で破り、通算9回目の党首就任となった。任期は2年。

会見した福島氏は「みなさんの1票で党首にさせていただいた。これから2年、社民党の再生、躍進のためにバリバリまい進してまいります。党首として、これまで以上に新しい社民党をつくるよう、まい進したい」と、「まい進」の言葉を繰り返した。

党首選で掲げた5つの公約のうち、最優先で取り組むことについて「とりわけ力を入れるのは、自治体議員を増やすこと」と主張し、政策のブラッシュアップにも言及。「党のリブート(再生)に向けたやり方は今はまったく白紙だが、党首選をへて新人の党首として頑張って行きたい」とした上で、「(党員らの)党改革への思いは本当に強いと思う。党が変わったと言ってもらえるよう、また頑張りたい」とも口にした。

質疑応答では、決選投票で戦った大椿氏との討論会などの機会が一切なく、議論が深まらなかったことへの疑問を呈する指摘も相次いだ。福島氏は「予算が参議院に来て、委員会での質問もあった。自民党総裁選は国会の閉会中に行われたが、今回は国会が多忙を極めている中だった。なかなか討論会や街頭活動ができなかったのは、残念で申し訳ない。地方にも行けない状況で、それは残念だと思っている」と述べた。

「zoomでの論戦くらいできたのでは」との指摘にも、「質問の準備とか、いろいろあってできなかった」と釈明した。

会見には大椿氏や、決選投票に進めなかったラサール石井副党首(70)も同席。記者から、大椿、ラサール両氏にも発言を求める質問も出たが、党側が「新党首の会見なので、新党首への質問に限ります」と受け付けなかった。大椿氏は「もう少し、候補者を平等に扱ってほしい」「それはひどいと思います」と訴えたが受け入れられず、大椿氏は会見途中で退席してしまった。福島氏も「今日は就任会見なので、私がお答えしたい」と、党事務局の方針を追認した。

福島氏はその上で「私は今日、党首になった。みんなの力を合わせ、大椿さんもいて、ラサールさんも来てくれた。ラサールさんが去年入ってくれて党が明るく風通しがよくなったし、大椿さんのパワーも大事」と強調し、「みなさんの力を借りてみんなで頑張っていきます」と訴えた。

福島氏と大椿氏との対立は、今年2月の衆院選の沖縄での候補者選考をめぐる対立がある。福島氏は、今後の党内融和について「党を変えて欲しい、改革してほしい、という思いは党の中にあるということは認識している。変えて欲しいと思っているみなさんに話を聴き、いっしょに党をかえるために努力したい」と述べるにとどめた。新たな党人事についても「みなさんと相談していきたい」とだけ答えた。

大椿氏やラサール氏が同席しながら発言が認められなかったことには、記者から疑問の声が相次いだ。福島氏にとっては晴れの場となるはずが、党内亀裂の印象や後味の悪さを残した船出となった。