5日に行われた参院予算委員会で、立憲民主党は、高市早苗首相の陣営が昨年の自民党総裁選で他候補を中傷する動画を作成し投稿したとする「週刊文春」報道をめぐり、首相の公設第1秘書と動画を作成したとされる男性の会話の音声として「文春オンライン」が新たに配信した内容について、首相に事実関係を確認した。
質問した岸真紀子議員が高市首相の答弁に納得しなかったことで合計6回、質疑が途中で止まる事態となった。
立民は、4日にこの問題を質問した衆院の中道改革連合と連携。中道が高市首相に提供した、「文春オンライン」で公開された2人のやりとりとされる音声データについて、秘書の声かどうか、首相への確認を続けた。
高市首相は、「事実ではございません」「これは週刊誌の記事だから、まったく信用していません」と強い調子で報道内容を否定。音声データは4日夜に聴いたとしながら「あのような音声データをもとに(秘書の声かどうか)判断するのは、難しゅうございます」と訴え、秘書のものとされる音声も「私と会話をしているときより、かなり高い声でハキハキとしゃべっていたので、違和感があった」「どう考えても確認のしようがございません」と主張した。
岸氏は高市首相の答弁に納得せず、実に6回にわたり質問を一時ストップし、審議がそのたびに止まった。また、1回は藤川政人委員長が与野党の理事を呼んで説明を求めたため、合計では7回、質疑が途中で止まる事態となった。
また岸氏が「週刊文春が捏造(ねつぞう)しているのか、それとも第1秘書が事実を言っていないのか」と質問した際、高市首相は「週刊誌の記事が正確だということを委員が確信した上で、私に質問をしているのであれば、私は違う、と申し上げてきた」とした上で「私自身が証明できないことを証明してから、聴いていただかないと、本当に分からないですよ。正しいものなのかどうなのかが」と訴え、「委員はあくまで記事が正しい、私の答弁が間違っている。そういう印象操作をされている。大変心外です」と怒りをにじませながら主張した。
これに岸氏は「私は疑念があるから質問している。まるで私が悪いかのように言うのは問題がある」と、高市首相の発言に逆反論。理事会での協議を求め、藤川委員長は「理事会で協議します」と応じた。
岸氏の質問中、高市首相の答弁に納得できない立民の杉尾秀哉議員や森裕子議員らが「全然質問に答えていない」「答えられないんだよ」などとやじを飛ばす場面もあった。
岸氏は20分ほどこの問題を質問した後、本来の補正予算案についての質問に移ったが、補正予算案審議は一時、「大荒れ」の展開となった。

