国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、3日に国会内で開いた定例会見で、日本維新の会の肝いり2法案に関する与党側の強引な進め方に反発した野党が審議に応じず、国会がストップしてしまっている現状を野球のプレーに例え、「(与党は)6-4-3のダブルプレーがとれるのに、連携が全然うまくいっていない」と、絶妙に表現した。
国会では、維新が今の国会での成立を強く求める議員定数削減法案と「副首都」設置法案に関する与党の審議の進め方に、野党が猛反発。しかし維新は2法案の今国会成立は高市早苗首相との約束だとして引く構えはなく、高市首相も連立政権樹立に協力した維新との関係を重視。ただ、自民党内では冷めた空気も漂う。高市首相が3日、訪問先のインドから帰国したが、国会正常化に向けた本格的な調整はこれからになるとみられる。野党側は、本来毎月開催で与野党が合意していた党首討論の開催や、高市首相が出席した衆参での予算委員会開催を求めており、官邸や与党が応じるかどうかが焦点となっている。
榛葉氏は、「政府与党ができることは、いちばんの地ならしである最初の予算委員会と党首討論をやるということ。私は当然、総理は受けられると思います」と、けん制気味に指摘。一方、与党が維新肝いり2法案の成立などを念頭に、17日が会期末となっている今の国会の大幅延長を模索しているとの報道もある中で、基本的には会期内で審議を終え、維新の2法案は秋の臨時国会でやればいいという認識かと記者に問われると、榛葉氏は「私は、うまくやれば会期内にうまくできる策はいくらでもあると思う」と豪語。「一見ピンチのようですが、野球で言ったら、6ー4ー3のダブルプレーとれるんですよ。ところが、最初のショートがファンブルして、セカンドに暴投し、やっと捕ったらセカンド(からのボール)がショートバウンドでファーストがまたファンブルするって。野党が何かやる前に、与党内の連携が全然うまくいっていないんですよ」と、今の与党の対応を、うまくいかなかった野球のダブルプレーに例えながら語った。
「はたから見たら、野党が邪魔をしていると言うけれど、(混乱の)原因をつくっているのは与党の中の連携が極めて悪いね」とした上で、「おれにやらせろっていうの。うまくまとめられるよ、本当に」と述べ、策はあるとの認識を示した。
その上で、会期延長論に関して「本当に総理がおっしゃったような報道も一部ありましたが、総理はそんなことはおっしゃらないと思う。そんなことを言ったら、与野党を越えて参院を敵に回すことですからね」と、与党が過半数を持たない参院の状況に言及。「権力の源泉というと極端かもしれませんが、参院をどうおさえるか。(与党は)参院で過半数がないんですから、とても、総理が参院を軽視するような60日延長などということを言うとは、私の存じ上げている高市総理は首相は、そのようなことをおっしゃる方でははないと思います」と、再びけん制した。
また、「円満に話し合えばいいのに、余計なけんかになっているように見えるので、落ち着いてやったらどうかと。まずは、皇室典範(の改正案の成立)ではないですか」とも指摘。「参院に残っている、内閣が提出した16の閣法を仕上げなければならない」と述べ、「野党がこんなことを言うのは異例かも知れないが、この国のために与党も野党もなく、通すべき法案はしっかり議論して通す、ということが大事なのではないか。何も難しいことは言っていない。私は波が高くなっているとは全然思わず、粛々とやればいい」と強調し、「そのための環境整備を、総理が(インドから)帰国されてから、地ならしがされると思う」と述べ、正常化への与党側の努力に期待を示した。
参院静岡選挙区選出の榛葉氏は高校時代、甲子園出場の経験もある掛川西野球部に在籍。3年間補欠で、最後の夏は三塁コーチだったことを、これまでに明かしたことがある。

