保谷シニア(西東京支部・多摩北ブロック)のグラウンドは西東京市ひばりが丘団地の中にある。緑に囲まれた素晴らしい環境はまさに都会のオアシス。半世紀近い歴史あるチームだけに、千葉ロッテマリーンズの井口資仁現監督らプロ野球選手も多く輩出してきた。そのグラウンドで連日、汗しているのは24人の新チームメンバー。菊地英二監督は「強豪チームというわけではありませんが、だからこそ、高校に行ってから活躍できるような『動ける体』を作ってあげたいと練習に励んでいます」と力を込める。

新主将は稲葉大輝(二塁手)。選手からの信頼が厚く、1~3年で投票をしたところ、満場一致で推されたという。「注目してほしいのはバッテリーですね。2枚看板の田邉大治朗と江口悠真投手はタイプが真逆で、田邉は制球がよく変化球でかわすタイプ、対する江口は175センチの長身から投げ下ろす速球がスライダー気味に変化するため、2人が継投すると相手選手は戸惑うようです。これと正捕手西村勇輝の負けん気が強いリードにより化学反応が起きることを期待したいですね」(同監督)。