高知発のシンガー・ソングライターMinamiが1日、新曲「椿とビローの小径」PRのため日刊スポーツ新聞社を訪れた。

Minamiは1999年にメジャーデビューを果たすが、翌年に結婚のため引退。「幼い頃から歌の大会にたくさん出ていました。テレビやラジオの仕事もこなしていたので、メジャーデビューはゴールのように思えたんです。結婚に迷いはありませんでした」。

その後2人の子どもに恵まれ、幸せな家庭を築いてきたが、今年7月に自主レーベル「ラシードレーヴミュージック」を立ち上げ、マキシシングル「LOVE」で19年ぶりに再デビューした。「子育てが落ち着き、まだやれるという思いでいっぱいになったんです」。

「椿-」は父親の故郷、高知・土佐清水市の足摺岬の景色を思い浮かべながら作詞した。「歌詞にある風景は実在します。つらい時や悲しい時に岬に立つと、抜けるような景色に勇気や元気をもらえるんです」。

平日は地元警察と連携し地域安全協会で、高齢者のサギ被害防止や子どもたちの安全を啓発する仕事に就く。「異色な経歴の私ですが、私の歌が聴く人の心のよりどころになってもらえればうれしい」。Minamiの第2章は始まったばかりだ。「椿-」は、16日(土)から全国のCDショップ、ネットで販売される。