部員集めに苦労するチームもある中、湘南平塚北シニア(南関東支部・西ブロック)では入部希望者に選抜を行う。技術だけでなく、熱意を見るための作文も課すという。そこには創部の経緯が関係している。伊藤栄治監督が話す。「16年1月、私が教員を務める東海大学内で『社会貢献をしよう』という機運から創部しました。コーチ陣は同大で教員やトレーナーを目指す学生などが担っています。そのため、毎年18人くらいの上限を設定しているのです」。

指導のモットーは「基本に忠実に」。走り方や体幹を鍛えるなど、野球以前の基礎的な部分に重きを置く。グラウンドや施設は同大野球部の一部を使用するので環境は抜群だ。さて、どんな選手がいるのだろうか?

「主将を務めるのは小川真旺(一塁手・3番)。180センチ近い大型選手で広角に打ち分けられます。守ってはエースの西ヶ谷琉太が注目。一昨年秋から横手投げに変更したところ、制球力が上がり安定感も増した。高めの速球と両サイドの変化球で三振もとれる投手に成長しました」(同監督)。

創部から丸4年。関東大会にはあと1勝で届かない無念を経験している。今年こそ、と誓う。