田無シニア(西東京支部・多摩北ブロック)新チームは現在、2年が2人で1年が12人。経験の少ない1年生を従えて臨んだ昨年の秋季大会は、初戦・敗者復活戦ともにコールド負けだった。目下の目標は公式戦での初白星…ということになる。国谷裕次監督が話す。「中学野球は高校への基礎固めと割り切ってはいますが、やはり選手には勝利を味わわせたい。そのためにもこの冬は、投手を中心とした守りを重点的に強化しています」。

マウンドを守るエースは鹿間俊太朗。肝の据わった投球で、変化球のキレが武器だ。後続には1年生の百地陽人ら左腕投手が4人も控えている。「手前みそですが、うちはコーチ陣が充実していて投手の育成には定評がある。その辺を見込んで入団してくれたのならうれしいですね」と同監督。

平成元年に創部され、今年で32年目。そのうちの10年間を選手とともに過ごしてきた。関東大会まであと1歩、という経験もしている。足立玲哉主将(遊撃手)とともに、同監督と14人が見る夢は一緒だ。「まずは目の前の1勝ですが、そこ(関東大会)に出ることで見えてくる世界は違うだろうし、選手も私も、ぜひ見てみたいですね」。