障害専門の異色のルーキー小牧加矢太騎手(25=音無)が、自厩舎の4番人気ヴァーダイト(牡5)でJRA初勝利を挙げた。デビュー7戦目。

中団後方から徐々にポジションを上げ、最終障害飛越後にエイムアンドエンドとの追い比べを制した。障害初挑戦のパートナーは全姉にG1・2勝マリアライト、半兄にG1・4勝クリソベリルがいる。良血馬を勝利に導き、鞍上はゴール後に大きなガッツポーズで喜びを表現した。勝ちタイムは2分59秒9。

小牧加騎手は「担当さんと試行錯誤していていました。良血馬で走るのは分かっていましたが、飛びの経験が浅くどうかと思っていました。1個目の障害を飛んだ時にうまいと思って強気で乗りました。(初勝利は)素直にうれしかったです。先生にはG1でもないのにガッツポーズするな、と怒られました。これからも調教から日々精進して頑張りたいと思います」と笑顔を見せた。

20年全日本障害飛越選手権で優勝するなど障害馬術の選手として活躍した後、JRAの障害専門騎手に転身した。

3月にデビューした10人の新人では、5人目の勝ち上がりとなった。