英愛の10ハロン路線の強豪が集まったタタソールズゴールドCは、英国からの遠征馬アレンカー(牡4、W・ハガス、父アドラーフルーク)が制し、G1初制覇を果たした。鞍上はトム・マーカンドで勝ちタイムは2分11秒44。

ゴール前は内で逃げ粘るハイディフィニション、外を追い込むステートオブレスト、その中で併せるアレンカーとロードノースの4頭が激しい追い比べ。粘り込むライアン・ムーア騎乗のハイディフィニションをアレンカーが最後に首差だけ捉えた。

勝ったアレンカーは昨年パリ大賞3着、英インターナショナルS2着の後、凱旋門賞で9着。今年初戦だった2月のG3ウインターダービーでロードノースを破り、前走はシャフリヤールが勝ったドバイシーマCで6着だった。

3着はサラトガダービー、コックスプレート、ガネー賞でG1・3連勝中だったステートオブレスト(牡4、J・オブライエン、父スタースパングルドバナー)。4着が3月のドバイターフで日本馬パンサラッサと同着で連覇を果たしたロードノース(セン6、J&T・ゴスデン、父ドバウィ)だった。5着には昨年のジャパンC11着以来だったキーファーズ所有のブルーム(牡6、A・オブライエン、父オーストラリア)が入っている。

タタソールズゴールドCは来月行われるロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル、6月15日)につながる一戦。勝ったアレンカー、3着ステートオブレスト、4着ロードノースはいずれも参戦する見込みとなっており、英ダービー馬アダイヤー、日本から遠征するシャフリヤールなど、今年のプリンスオブウェールズSも豪華な顔ぶれとなりそうだ。