JRA所属の女性騎手による史上初の重賞対決が実現した。藤田菜七子騎手(24=根本)のスティクス(牝4、武幸)が5着、今村聖奈騎手(18=寺島)のオヌシナニモノ(牡5、高橋忠)が15着だった。

大きな存在感を放ったのは先輩の藤田騎手。4番枠からスタートするとパートナーを迷わず内ラチ沿いに導き、内4頭の馬群を先導した。13番人気の低評価に反発し、最後まで勝ち負けに加わる粘りを引き出し、「外に出すロスがないと思って内にいきました。惜しかったです。すごく頑張ってくれました」と充実した表情で振り返った。

一方の今村騎手は3度目の重賞騎乗では見せ場を作れなかったが「すごく暑い中、うまく調整していただいた陣営の方、乗せていただいたオーナー、関係者に感謝してます。馬は頑張ってくれました。引き続き乗せてもらえるようならまた頑張りたいと思います」と感謝を口にした。大物ルーキーは8Rをキッショウで制し、土日新潟で連勝。JRA通算23勝目を挙げた。