3年ぶりの開催となったワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)の最終日が28日、札幌競馬場で行われ、JRA選抜の武豊騎手(53)が前身の92年ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)以来、30年ぶり2度目の優勝を飾り、賞金300万円を獲得した。表彰式では金メダルを授与され、両手を挙げてファンに応えた。

初日は首位で終えるも、この日は最終戦を迎えた時点で、トップの松山騎手とは5点差の2位だった。武豊騎手の相棒は初コンビのカフジアスール(牡4、中竹)。2番人気に推された相棒を巧みに2着へと導き、20点を獲得。再逆転に成功した。

「最後の第4戦では(1番人気メイショウラナキラに騎乗の)川田騎手をターゲットにして。『ヨシっ』と思ったのですが、バシュロ騎手に負けてしまいましたね。どうせなら勝ちたかったですが、シリーズを優勝することができて良かったです」。

札幌の空に、日本が誇る名手の歓喜の声が響いた。