京都大賞典(G2、芝2400メートル、10日=阪神)の最終追い切りが6日、栗東トレセンで行われた。

「追い斬り激論」では共通点の多い2頭に注目した。マイクこと藤本真育記者は前走・目黒記念勝ちボッケリーニ(牡6、池江)のレベルアップを実感。大阪本紙の太田尚樹記者は前走・マーメイドS勝ちウインマイティー(牝5、五十嵐)の珍しい調整法に着目した。

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マイク 先週のスプリンターズSは◎ジャンダルムが勝って、秋G1の資金ができました! この勢いのまま、今週も当てます。

太田 あまり調子に乗らないように。って思ったら、ジャンダルムと同じ池江厩舎のボッケリーニか。

マイク 坂路単走で4ハロン52秒6-12秒5。力強いのにキビキビしていて、好仕上がりだと思います。池江師も「動きに柔らかみがあって良かったと思う。1週前に浜中騎手に乗ってもらってしっかりやったし(その効果もあって)前進気勢が出てきている」と高く評価していました。

太田 勝ちきれないイメージがあった馬やけど…。

マイク 以前はもうワンパンチという感じでしたが、前走の目黒記念は快勝。口向きが改善されてレース内容が良化しました。池江師は「もちろん体も良くなっているけど、口向きが良くなったことが今につながっている。もともとこれくらいの距離がいい馬だし、状態も前走と同じくらいできている」と手応えありでした。1段階レベルアップした今なら勝ち負けです。

太田 俺はウインマイティーが気になる。

マイク 和田竜騎手を背に芝コースで5ハロン61秒6-11秒6ですね。

太田 回転の速いフットワークでいかにも軽快だった。鞍上も「休み明けとしては今までより仕上がっていると聞いていたけど、そんな感じ。(前走時より)馬に幅が出て落ち着きがあった。難しいところもだいぶ良くなっている。今は求めるものがない」と好感触。今の充実ぶりなら牡馬相手のG2でも面白そうや。

マイク 芝コースでの最終追いは初めてですよね。

太田 この馬はすごく珍しい調教メニューで復活した。負荷の大きいCウッドや坂路には今年の3月を最後に入っていない。前走のマーメイドSの前からは毎日プールを6周ぐらいして、追い切りはポリトラックという調整法を試して成功。五十嵐師は「あえてやる必要はない」と。その成果もあって5歳夏にして「馬に幅が出た」と和田竜騎手も師も口をそろえていた。

マイク ボッケリーニとマイティーは前走が重賞勝ちで、今回が休み明けと共通点が多いですね。そういえば、僕も太田さんも今年の神戸マラソンに出走予定。マラソンは負けそうなので、予想で勝ちます!

太田 どっちも勝つ!