JRAは27日、都内で行われた定例会見で、24年夏から新たな暑熱対策の導入を発表した。

7、8月の北海道を除く夏季競馬で、熱中症のリスクが高い時間帯のレースの実施を避ける。1Rの発走時間を午前9時半ごろに早め、5R終了後の午前11時半ごろから中断。午後3時ごろに再開して、3時間半ほどの休止時間を設けるという。メインレース、準メインレースは従来通り午後3時ごろの時間帯に据え置き、最終12Rは午後6時半ごろに発走する見通しだ。

04年から10年までは興行面から全レースの開始時間をおよそ1時間繰り下げる薄暮競馬を実施していたが、来夏の競走時間帯拡大は人馬の安全確保に重きが置かれた。JRA競走部の高松知之番組企画室長は「今後も安定的に競馬開催を実施していくためには人馬双方の安全確保に向けて、さらに踏み込んだ暑熱対策の強化が必要。より効果的な暑熱対策を実施して、人馬の安全確保を図っていきたい」と話した。

10月に実施競馬場と時期が、来年4月に発走時刻が発表される。