今週日曜東京メインはマイル女王決定戦、ヴィクトリアM(G1、芝1600メートル、14日)が行われる。

昨年安田記念覇者のソングライン(牝5、林)は前走1351ターフスプリント10着からの巻き返しに燃える。以下、管理する林徹調教師(44)の一問一答。

-前走までの経緯とレース内容

林師 前走のサウジアラビアでのレースに関しては、牧場さんから大変いい状態でトレセンに帰厩致しまして、こちらでの調整も大変順調にいきました。当方としては、いい状態でレースに臨めたなと。結果的には休み明けでしっかりレースを走りきるにはメンタルの部分も含めて、こちらの仕上げが至らなかったのかなと。反省せざるを得ない結果だったなと。関係各位、ファンの皆様には大変申し訳ない結果だったと思います。

-このレースへの過程について

林師 サウジアラビアから帰国後、競馬学校での検疫を経て、ノーザンファームさんの方で立ちあげていただきました。その後4月14日にトレセンに帰厩致しまして、今回もいい状態でノーザンファーム天栄さんの方から送り出していただきました。追い切りも1本目から大変いい動きで、ここまで順調に来ています。

-今日の追い切りのテーマ

林師 前回のサウジアラビア出国前、こちらとしてはいい動きで、十分勝負になるのではないかと。それでもまだ至らない面があったと。今日の追い切り含め、それ以外の日々の部分でも1歩踏み込んだ調教を、ということで、ここまで積み上げてきました。3週連続で戸崎騎手に乗ってもらって、いい動きだったなと思います。

-もう1歩踏み込んだ調教とは

林師 日曜の追い切りに関しまして、普段は坂路なんですけども、2週前からウッドチップコースに変えたということが1点。追い切り前日は坂路でスピード調教を行っていたんですけど、しっかりとしたものを行おうと。運動量を増やしたので、何とか結果につながればなと。

-戸崎騎手と追い切り後に何かコンタクトは

林師 競馬だけでなく、調教で気になる点があればアドバイスを、と思い、乗っていただきました。前向きな言葉をいただけまして、心強いですし、3週連続で追い切りに乗ってもらって感謝しています。何とか戸崎騎手とG1を取りたいという思いは強いです。

-戸崎騎手は「前向きさが出てきた」。林師からみてもそうか

林師 そのようにおっしゃっていただけたのが心強い。追い切りに騎乗してもらうにあたって、はっきりとした前走の敗因はつかめていないんですけど、懸念点をお伝えしました。それでも2週前からありがたいお言葉をいただいていましたし、馬の状態も上がってきて、感謝しかありません。

-去年と同じローテ。上積みは

林師 だいぶ大人になってきました。メンタルも、フィジカルも。しっかりした追い切りを行っても以前よりも反動も出なくなってきました。そういった部分から踏み込んだ調教が出来るようになりましたし、充実してきています。踏み込んだことが、何とか結果につながってくれればと。

-理想のレース運び

林師 私が競馬に乗るわけではないので、全面的に戸崎騎手にお任せしようかなと。この馬のことを把握されて、いろいろイメージしてらっしゃると思う。全面的に戸崎騎手を信頼して。メンバーは強いですけど、何とかいい結果を出したいと思ってますので。いい競馬が出来ればなと。

-ファンの皆様へ

林師 前走、前々走の結果は申し訳なく思っています。ソングライン号、本当に強い馬だと思っていますし、何とかこの馬でもう1度大きなタイトルをと思っています。戸崎騎手が3週連続稽古に乗ってもらって本当に感謝しています。関係各位の皆様、ファンの皆様に恩返し出来たらと思っています。応援のほど、よろしくお願いいたします。

【動画】ソングライン林師の共同会見はこちら>>