ブラジル出身で「マジックマン」の異名をとる名手ジョアン・モレイラ騎手(39)が18日、今夏にJRAの短期免許を取得する意向を明らかにした。

具体的な期間は未定だが、札幌開催で騎乗した後、秋にも短期免許を申請する見通し。今年2月には4年ぶりに来日して、カナダのシャールススパイトとともにフェブラリーSへ参戦(9着)しており「久しぶりに日本で騎乗できてすごくうれしかった。近年はコロナの制限もあってかなわなかったですが、また短期免許を取得して日本のみなさんに会えることを楽しみにしています」と意気込んだ。

JRAでは通算117勝を挙げ、18年エリザベス女王杯(リスグラシュー)をはじめ重賞4勝(G11勝)を挙げている。モーリスで16年チャンピオンズマイル、ヴィブロスで17年ドバイターフを制するなどの実績もある。18年にはJRAの通年免許を受験したが、不合格に終わった。

4度のリーディングに輝いた香港での免許を昨年で返上して以降は世界各国を飛び回っている。一部では今年限りで引退とも報じられたが「そんな話はありません。今後は凱旋門賞やブリーダーズCなどの国際レースにもチャレンジしたい。来年も短期免許取得の条件はクリアできていますし、もちろん来る予定です」と現役続行を強調した。