ディープインパクト産駒オーギュストロダンの勝利で幕を閉じた今年の英ダービーだが、スタート後、最後の直線コースに1人の男性が乱入し、警備に取り押さえられる緊迫の瞬間があった。4月の英グランドナショナルに続き、英ダービーで抗議活動を予告していた競馬反対派の団体「アニマルライジング」はツイッターで、取り押さえられた人物を「サポーター(支持者)」と主張している。

BHA(英国競馬統括機構)のジュリー・ハリントン氏は公式ホームページで、この件に関する声明を発表した。「私たちはダービーのスタート後に馬場へ飛び出した人物の行為を強く非難します。『アニマルライジング』はこれまで何度も『馬と騎手の安全を脅かすようなことはしない』と述べていたにもかかわらず、これはまさに無謀で危険な行動であり、レースを安全に完了させるため、迅速に対応してくれたエプソムのセキュリティーチームに感謝しています。ダービーが安全に開催されるように尽力してくれたジョッキークラブのスタッフとBHAの同僚、そして、全面的に協力してくれたレースの参加者に感謝の意を表したいと思います。また、ダービーを前に断固とした行動を取ってくれたサリー州の警察にも感謝したいと思います」。サリー州警察は3日午後、公式ホームページで英ダービー開催で計画された犯罪行為に関連して、31人の逮捕者が出ていることを公表している。