通信機器の不適切使用による11日までの30日間の騎乗停止期間を終えた今村聖奈騎手(19=寺島)が、復帰後初勝利を挙げた。

5番人気のハクアイアテナ(牝3、今野)に騎乗。道中は中団で追走して手応えよく直線に向くと、外から脚を伸ばし、ゴール前に頭差だけ抜け出した。

今村騎手は13日の金沢競馬で復帰も8鞍で2度の3着が最高だった。JRAでは前日17日の阪神から復帰し、5頭に騎乗も2度の8着が最上位だった。

白星は4月26日笠松以来、JRAでは4月22日京都6R以来で今年16勝目となった。

今村騎手は「最終追い切りが初コンタクトだったんですけど、馬なりで(坂路を)持ったまま上がってくるくらいでしたし、前向きさがあると感じていました。小沢さん(小沢騎手)が初戦で砂をかぶせたり、いろいろなことを教えてくださっていたので、不安なくレースに臨むことができました。最後もしっかり人のアクションに応えてくれましたし、復帰週からこうやって騎乗依頼をいただき、本当に感謝しています。これからも日々精進していきたいと思います」と感謝を口にした。

口取り写真撮影後はウイナーズサークルに駆けつけた多くのファンに「ありがとうございます」と口にしながら、サインを書いていた。