<1>02年スプリンターズS=ビリーヴ

02年スプリンターズSを制したビリーヴ
02年スプリンターズSを制したビリーヴ

条件戦から3連勝でセントウルSを制したビリーヴは、スプリンターズSでG1初挑戦。02年は東京競馬場の改修工事に伴い、中山競馬場の開催日程が替わり、スプリンターズSは新潟競馬場で開催された。

初コンビの武豊騎手を背に3番手を追走。直線は狭い最内から鋭く抜け出し、4連勝でG1初制覇を果たした。鞍上の判断が光った一戦は、松元茂師にとってもうれしいG1初制覇となった。

新潟競馬場では初めてのJRA・G1開催だった。入場人員は3万4083人。


<2>89年天皇賞・春=イナリワン

89年天皇賞・春を制したイナリワン(右)
89年天皇賞・春を制したイナリワン(右)

イナリワンは86年に大井競馬でデビューし、88年東京大賞典を勝って中央へ移籍。89年は、すばるS4着、阪神大賞典5着と連敗して天皇賞・春に挑戦し、その鞍上には当時20歳だった武豊騎手が指名された。

4番人気で序盤は後方を追走し、2周目の向正面で徐々に進出。4角を4番手で回ると直線で力強く抜け出し、5馬身差で圧勝した。勝ち時計の3分18秒8は当時のレコード。

今や、春秋合わせて天皇賞で14勝を記録し、「平成の盾男」などと称される武豊騎手にとって、このときが天皇賞初騎乗だった。


<3>90年安田記念=オグリキャップ

90年安田記念を制したオグリキャップ
90年安田記念を制したオグリキャップ

武豊騎手とオグリキャップといえば、ラストランとなった90年有馬記念の復活勝利が有名だが、初コンビは同年の安田記念だった。

前年の有馬記念5着以来の一戦。好位追走から直線で抜け出すと、2着ヤエノムテキに2馬身差をつけて快勝した。勝ち時計の1分32秒4は当時のコースレコード。武豊騎手とオグリは2度のコンビでG1を2勝した。


※その他の武豊騎手のテン乗りJRA・G1制覇

98年桜花賞=ファレノプシス

01年NHKマイルC=クロフネ

07年天皇賞・秋=メイショウサムソン

◆ヴィクトリアMはナミュールと初コンビ 12日日曜に東京で行われるヴィクトリアM(G1、芝1600メートル)で、武豊騎手は、昨年のマイルCS勝ち馬ナミュール(牝5、高野)と初めてコンビを組む。