青山周平(39=伊勢崎)がトップスタートで押し切り、大会2度目、SGは16度目の制覇。2着に佐藤摩弥、3着には有吉辰也が入った。

18連勝中だった鈴木圭一郎は試走から気配劣勢で追い上げるも4着に終わった。

いつもの青山劇場、SG飯塚オートレース場で開催。そんな戦いだった。オープン戦の最内枠。普段通りにトップスタートを決めると、すぐに同じ31期の佐藤摩弥が詰め寄った。内だけは絶対に開けない青山。佐藤摩も何度も内へ外へと何とか前へ出る進路を探すも、最後まで青山の走りは変幻自在。後ろに目でもついているかのように、後続をシャットアウトし続け、最後も何とか直線伸びて逆転を目指す佐藤摩を、抑え切った。

青山が優勝インタビューを受けるそばで、2着の佐藤摩弥があいさつに来た。「すごく悔しいんだけど…」といいながら、優勝した青山を笑顔で祝福する光景も。

青山は言う。「最高です。3日目、4日目で部品換えたりとかして、うまく順調に最終日までこれました。下周りの整備とか、みんなの力を借りて。5日目かららすごく良くなった。5日目からはセッティングを扱って、良かった」と競走車の仕上がりは準決勝戦あたりからかなり上向いたのが大きかった」

そして、こう言葉を続けた。「10周回、後ろから迫ってくる選手がいて苦しかった。佐藤摩弥ちゃんって分かってましたが本当に末恐ろしい選手と思って走ってました。何とか先頭でゴールには入れて良かった」トップでゴールできて、ほっと安堵(あんど)した表情もみせた。

これで高橋貢(21度SG優勝)に次ぐ、青山は史上単独2位のSG16度目の優勝。それをファン投票で選ばれるSGがオールスターで決めただけに「ファン投票していただいた、皆さまありがとうございました」ファン投票、そして車券を購入してくれたファンに感謝の気持ちを述べた。全国ランク1位の青山が、今年もフロントランナーとして、オートレース業界をけん引し続ける。