史上初の牝馬3冠馬メジロラモーヌなどを管理したJRAの奥平真治(しんじ)元調教師が、病気療養中のところ10日に亡くなった。86歳だった。12日、日本調教師会が発表した。

青森県出身。父作太郎の厩舎で調教助手を経て、71年に調教師となり、開業した。72年にラファールで安田記念を制し、重賞初制覇を果たすと、翌73年にはストロングエイトで有馬記念を勝った。86年にはメジロラモーヌで史上初の牝馬3冠を達成した。ダービーは88年メジロアルダンなど2着3回で勝てなかったが、メジロライアンで91年宝塚記念、レオダーバンで91年菊花賞を制し、印象に残る名馬を数多く育てた。07年に定年のため引退。JRA通算816勝で重賞は49勝。おいが横山典弘騎手、娘婿が現役の奥平雅士調教師。