同門対決で“アレ”するのはどっちだ。菊花賞トライアルのセントライト記念(G2、芝2200メートル、18日=中山、3着までに優先出走権)の追い切りが14日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では関東の名門・手塚厩舎が送り出す2頭に注目。桑原幹久記者は皐月賞馬ソールオリエンス(牡)、木南友輔記者はホープフルS3着のキングズレイン(牡)をプッシュした。

    ◇    ◇    ◇

桑原 先週はアレ間近でしたね。

木南 ここで取り上げたウイングレイテストが京成杯AHで2着。首差で惜しかった。

桑原 今週こそアレする馬を紹介したいです。僕はやっぱりソールオリエンスです。

木南 勝負服が黄色と黒で虎柄に似てるから?

桑原 違います。皐月賞で見せた豪脚は能力があってこそです。目標は1カ月後の菊花賞ですが、仕上がりはよさそうです。

木南 動きはどう?

桑原 横山武騎手が2週続けてまたがり、美浦ウッドでドゥラモンド(古馬3勝クラス)と併せました。直線は手応えで圧倒。鞍上が「狙い通りの調教ができましたし、現状特に言うことはないです」と話すように、余力残しで6ハロン82秒1-11秒7(馬なり)をマーク。1馬身半先着と文句のない動きです。

木南 成長度合いが気になるな。

桑原 体重は大きく変わっていないそうですが、横山武騎手は「無駄な部分が削れて、欲しい筋肉がついてきたイメージ。思った通りの成長曲線を描いているので改めて素晴らしい馬ですね」と絶賛でした。正月のG1先取り予想でダービー馬に指名して2着と涙をのんだので、リベンジへ弾みのつく走りが見たいです。

木南 敵は身内にあり。アレに近いのはキングズレインとみた。

桑原 ソールオリエンスと同じ手塚厩舎ですね。

木南 春のクラシック路線には乗れなかったけど、ホープフルS3着はだてじゃない。先取り予想では菊花賞馬に挙げたよ。

桑原 追い切りはどうでしたか?

木南 ウッドで3頭併せ。海外G1馬の内ウインマリリン、外フロムナウオン(3歳1勝クラス)の間でやや手応えは劣ったけど、2頭に比べて調教は動かないタイプ。併入に持ち込んで6ハロン84秒0-11秒5(強め)なら上々だし、手塚師も「無理していないし、この馬なりに動けている。ホープフルくらいの出来にある。何とか権利を取りたい」と力強かった。中山芝2200メートルはタフな舞台。師が「ばてないのが強みだし、舞台はいいと思う」と適性も見込んでたね。

桑原 個人的に夏競馬は絶不調でした。秋はアレ(的中)で巻き返します。

木南 そらそうよ。