今年の有馬記念は、21世紀初の「売り上げ540億円超え」を記録した。

前年比104・6%の545億7963万4000円で、3年連続の増加となった。テイエムオペラオーが制した2000年(583億8460万900円)以来の「540億超え」だった。

有馬記念の売り上げ歴代最高記録は、サクラローレルが勝った1996年で875億104万2400円。

過去を振り返ってみると、初めて売り上げ100億円を突破したのが、イシノヒカルが制した1972年(100億9059万2900円)。

初の200億円超えは、カネミノブが勝った1978年(205億706万1500円)。

そこからしばらく伸び悩んだが、アイドルホースの登場で右肩上がりの時期を迎えた。初の300億円超えは、オグリキャップが有馬記念1勝目を挙げた1988年(324億6870万700円)。

初の400億円超えは、史上最多17万7779人が入場し、オグリキャップが引退レースを飾った1990年(480億3126万2100円)。前年の1989年から158億円以上増加し、歴代最大の売り上げアップの年でもあった。

初の500億円超えは、その翌年の1991年(553億4565万円)。「アッと驚く」ダイユウサクが勝った年だ。

続く1992年に600億円を突破した(695億5656万3500円)。勝ったのは、メジロパーマーだった。

さらに、翌年1993年には700億円を突破し、788億8415万2000円を記録。その年の覇者は、1年ぶりのレースで奇跡の復活を遂げたトウカイテイオーだった。

94年には1度下がったものの、95年に初めて800億円を超えて、819億9089万4000円となった。その年は、マヤノトップガンが制した。

そして、96年、現在も史上最高記録となっている875億104万2400円に到達した。

その後、売り上げは減少し、2012年には333億182万3800円まで落ち込んでしまったが、翌年から徐々に回復し、現在に至っている。

ちなみに今年の545億7963万4000円は、有馬記念歴代11位の売り上げ記録となる。