武豊騎手(55)が24日、自身のオフィシャルサイトを更新し、複数の海外メディアで現役引退が報じられたオリビエ・ペリエ騎手(51)との思い出を振り返った。

「日本に短期免許でやってくる外国人騎手の草分けとも言える、フランスのオリビエ・ペリエ騎手が引退するというニュース。最近あまり乗っていないなあと気になってはいましたが、いきなりの引退発表は意外で、寂しい気持ちになりました。初めてやってきたのは彼が21歳でしたから、いまからちょうど30年前。武邦彦厩舎が最初の受け入れ先だったわけで、びっくりするほどガンガン勝たれたものでした」(原文まま)と、しのぎを削り合った盟友との日々を回顧。

「ペリエ騎手の成功が、いまの日本の短期免許制度を軌道に乗せたと言ってもいいわけで、メジャーリーグで言えば野茂英雄さんみたいな存在。滅多に他人を褒めないことで知られるクリストフ・スミヨン騎手が、ペリエ騎手については『崇拝』と言えるほど称賛していたことも印象的です。また、ペリエが凱旋門賞をエリシオで逃げ切ったとき、『私はニッポンで逃げという優秀な戦法を覚えてきました』と語ってくれたのも、うれしくも懐かしい思い出です」(原文まま)とパイオニアの功績を振り返った。