テーオーロイヤル(牡6、岡田)が1番人気に応えて、芝長距離界の頂点に立った。デビュー13年目の鞍上・菱田裕二騎手(31=岡田)、師匠の岡田稲男調教師(63)も開業22年目でJRA・G1初制覇となった。

■開業22年目初G1岡田師「本当に言葉にならない」

岡田師は初めて手にしたJRA・G1に、感謝の気持ちでいっぱいだった。「本当に言葉にならない。ジョッキーもよくやってくれた。感謝しかありません」。弟子の菱田騎手とかなえた、開業22年目の悲願。「安心して見ていられたと思ったけど、内心はそうじゃなかったかも。最後は興奮していてよく覚えてないです」と目を細めていた。

■小笹公也オーナー、芝のJRA・G1初制覇

「テーオー」の冠名で知られる小笹公也オーナー(61)は、芝のJRA・G1は初制覇となった。「枠も外でどうかと思いましたが、うまくさばいてくれました。ジョッキー(菱田騎手)は『まだ1000メートル走ってもいけるスタミナがあった』と言っていました。ジョッキーも岡田先生も初G1ですし、良かったです」と喜びをかみしめた。鞍上については「引退するまでコンビを組んでほしい」と人馬のさらなる活躍を期待した。

■三嶋健一郎氏「伸びやかな馬体で期待していた」

生産者・三嶋牧場の三嶋健一郎取締役(51)は「最後は詰められてヒヤヒヤしましたが、踏ん張って勝ちきってくれて良かったです」と笑顔で振り返った。牧場時代については「脚が長く、伸びやかな馬体で期待していました。岡田厩舎に行っても、さらに馬体が良くなり、成長を感じていました。スタッフの方々に感謝です」と頭を下げた。下の2歳には、ブリックスアンドモルタル産駒の半弟(岡田)、1歳にレイデオロ産駒の半妹がいる。