先週日曜に行われたG1愛ダービー(芝2400メートル、カラ)は、1番人気で臨んだG1英ダービー発馬時のトラブル(ゲートに脚が挟まる)で、レース終了後に異例の出走取り消し裁定が下されたベンヴェヌートチェリーニ(牡3、父フランケル)が同厩の英ダービー馬クリスマスデー(牡3、父キャメロット)をねじ伏せて優勝。名誉回復の走りで、このカテゴリーのトップの座に就きました。

今シーズンのA・オブライエン調教師は若駒の戦力が、しっかりと噛み合って天下無双の様相。6月までに終了した英、愛、仏の11個のクラシック競走で8勝を挙げ、その勝率は7割を超えました。

牡馬は前年2歳王者のグスダード(牡3、父スタースパングルドバナー)がG1愛2000ギニーに優勝、ダービー戦線は前述のベンヴェヌートチェリーニとクリスマスデーに加え、コンスティテューションリヴァー(牡3、父ウートンバセット)がG1仏ダービーに優勝(A・オブライエン厩舎で3着まで独占)。

英仏愛の3カ国のダービー完全制覇は昨年から2年連続と他陣営が付け入る隙がありません。

牝馬はトゥルーラヴ(父ノーネイネヴァー)、プリサイス(父スタースパングルドバナー)、ダイヤモンドネックレス(父セントマークスバシリカ)の3人娘が桜花賞にあたる英、愛、仏、それぞれの1000ギニーに優勝。

ダイヤモンドネックレスは、その後にライアン・ムーア騎手が未勝利だったG1仏オークス(芝2100メートル、シャンティイ)を制しました。

日本のマスカレードボール(牡4、父ドゥラメンテ)とヴェルテンベルク(牡6、父キタサンブラック)が挑む25日のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝2390メートル、アスコット)には昨年の3歳女王で、これが叩き3戦目となるミニーホーク(牝4、父フランケル)の参戦が決定していますが、3歳馬の選抜はこれからになる模様です。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)