夏は私の季節-。サマースプリントシリーズ第3戦・アイビスSD(G3、芝直線1000メートル、8月2日=新潟)で、ピューロマジック(牝5、安田翔)が連覇を狙う。前走の函館SSを逃げ切るなど、暑い季節を得意とする夏馬。昨年、タイレコードで制した夏の名物重賞で、史上3頭目の連覇とサマースプリントシリーズ制覇へまっすぐ突き進む。
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連覇へ視界良好だ。ピューロマジックは最終追い切りをCウッドで敢行。4ハロンから僚馬シェーネエルデ(3歳未勝利)を追走し、53秒4-11秒3(馬なり)で併入した。道中は折り合い、直線では乗り手の合図にスッと反応。安田翔師は「前走で逃げた影響で、前向きさを前走の前より感じた。馬の後ろで我慢させ、ゴール前で並ぶ時も解放しすぎず、人の支配下でゴールする目的。予定通り、コンディション良くきている」とジャッジした。
鮮やかな逃げ切りだった。前走の函館SSは好発を決め、楽に先頭へ。直線でも脚色は衰えず、久々の美酒を味わった。師は「レースまで冷静に過ごせて精神面の成長は感じた。時期的にコンディションの良さを感じていたし、思い描いた競馬だった」と夏の暑さを勝因の1つに挙げた。一昨年、昨年、そして今年と3年連続で夏に重賞勝利。季節を味方につける。
この季節は心身ともに充実する。“夏は牝馬”の格言を象徴する夏馬。指揮官は「この馬は冬場だと内臓がすぐれない。その影響で精神的にも普段からイライラしている。その点、この時期だと、食べ物の身につく度合いも良くなって、性格も全然変わってくる」と分析する。一般的に馬は暑さに弱いとされるが、ピューロマジックは暑さを感じてパワーアップする。
昨年はゴール前で差し切り、コースレコードタイの53秒7で勝利した。連覇がかかる今年は、サマースプリントシリーズの制覇にも大きく近づく一戦。師は「前走で体調の良さは感じつつ“ここを使ったらもう一段上がりそうだな”と感じていた。その感触通りにきている」と上昇度を感じる。「ピューロマジックの速さをみなさんに見せられるように」。“夏のスプリント女王”へ。大好きな季節に、もう一つ称号を取りに行く。【深田雄智】

