7月23日にサンダウン競馬場(英国)で28日間の騎乗停止処分を受けていたロッサ・ライアン騎手(26)は不服申し立てを行い、4日に行われた裁定委員会(英国競馬統括機構から独立した規律委員会)の審議の結果、騎乗停止期間は10日間に短縮された。英国競馬統括機構(BHA)が発表した。

ライアン騎手が騎乗停止処分を受けたのは先月23日のサンダウン競馬場の2R(2歳未勝利、芝1400メートル、9頭立て)。ライアン騎手の騎乗したサンダーホーム(単勝15倍、7番人気)は逃げて後続を突き放したが、最後方から追い込んできたジェイミー・スペンサー騎手騎乗のゼロエラー(単勝7倍、5番人気)にゴール寸前で差し切られ、「本来であれば1着になれたはずの馬で最善の着順を得るために合理的かつ許容されるあらゆる手段を講じなかった」として、ライアン騎手に28日間の騎乗停止処分が下されていた。

レーシングポスト電子版の記事は「裁定委員会が『ライアン騎手がサンダーホームで油断騎乗をしなければ必ずしも勝てたとは断言できない』とし、『2歳馬であるサンダーホームは勝つ可能性があった』と述べた」と伝えた。また、「ロッサ・ライアン騎手は3時間に及ぶ審問の大半を『規則違反は一切なく、処分を受けるべきではない』と委員会を説得することに費やし、『私は騎乗を一度も止めていない』と主張したが、その主張は認められなかった」と伝えている。

ライアン騎手はアイルランド出身で現在は英国を拠点に活躍。一昨年にはブルーストッキングとのコンビでフランスの凱旋門賞を制した。騎乗停止期間が短縮されたことで、今月ヨーク競馬場で行われるイボア開催(19~20日)に騎乗できることになった。